代表と小柳ルミ子さんの対談
小柳

平成2年に会社を設立され今年で18年目を迎えるとお聞きしました。御社の代表である奥様は昨年まで別の会社でご活躍されていたそうですね。まず、不動産業を始めようと思われたきっかけから伺えますか。

八木
八木和子社長の写真

実は主人が経営コンサルタントをしており、たまたま自身で不動産を持っているので、自分で管理するようにと宅建を勉強することにしたのです。主人も一緒に受けたのですが、たまたま私が受かったんですよ(笑)。

顧問
八木顧問の写真

それには深い訳があるんですがね(笑)。そもそも「アールアンドアイ」とは一会社の目的を表しており、三つの意味を持っています。

一つは「リストラクチャリング&イノベーション」。日本ではリストラというとネガティブな印象がありますが、本来の意味は「事業の再構築」。会社の持つ経営資源を、原点に返って再構築するということです。

二つ目は「リスクマネジメント&インシュアランス」。企業や国はリスクへの対応が出来ていますが、個人ではその点が希薄です。金融商品としての各種保険の活用により対応できるということ。

そして三つ目が「リアル&インベストメント」。リアルとは「実在する」という意味で、すなわち不動産のことを指します。土地を有効活用することによって収入を得る。それを自身で実践し、その不動産業の部分を彼女に任せているのですよ。

小柳

ご自身の生活も含めて再構築なさったのですね。しかし、長く勤めていた会社を辞めての独立…なかなか出来ませんよね。

八木

確かに以前の会社に勤めていた方が楽でしたが、自分が主体で経営する方が面白いと思ったんです。以前の会社でも経理から案内・図面作りまで全て私が手掛けていましたからね。不動産業を始めるに当たり、夏休みの一週間を使って登記から全てを司法書士に頼まず全部自分で行いましたし、売買等で分からないことも税務署へ行って全て調べました。

以前の会社に勤めていた12年間が、自分の為になったと実感していますし、それが自信にもなりましたね。今も以前の会社のお客様が相談に来てくださって… お客様が付いてきてくださるのが有難いです。ほとんどの不動産会社は、規定の手数料の上限目一杯を取っていますが、その点当社は柔軟に対応し、良心的なサービスを心掛けています。

それに、当社の所持するアパートは、17年前に建てた当初から365日花を絶やさずいます。入居者の方が帰宅した時に、ホッとできる住まいにしたいという想いからです。また、当初からシャンプードレッサーやウォシュレット、ライティングデスクを設置したり、廊下は幅2m以上と広くとったり等、時代のニーズを先見した設計で、現在でも競争率は高いんですよ。

顧問

例えば車がどんどんモデルチェンジをするように、家も世のニーズに合わせたバージョンアップが必要です。現在はデザイナーズマンションが注目され、壁紙一つでも入居率が変わる時代。

ですから、当社ではオーナー様に働きかけ、入居者のニーズを掴んだリニューアル工事にも注力しています。築40年の鉄筋コンクリートの家をリフォームした際は、その間取りの良さから競争率が6倍に上がり、工事中にも関わらず入居者が決定しました。

小柳

小柳ルミ子さんの写真最近は不動産コンサルティングの需要も高まり、不動産業界は過渡期を迎え、その在り方も変わってきているのではないでしょうか。

顧問

まだまだ官僚的な古い体質が根強く残っていますが、これから時代に沿って変えていかなければなりません。当社は良い物件を扱い、お客様の信頼を一歩一歩築いていくことに注力しています。また、お客様が遠方からでもインターネットで各々のニーズに合った物件を選べる時代に入っていますから、その対応へ向かっての努力も怠っておりません。

八木

最終的にはお世話になった方々へ恩返しをしたいと思っています。自分の利益の為ではなく、皆さんに満足して頂きたい。お客様に「感謝」し、「奉仕」する。お客様に「ありがとう」と言って頂けるような仕事が私の生きがいです。

小柳ルミ子さんの感想

対談中、「一番大事なのは人」と仰った八木社長。その自信ある言葉の強さが印象的でした。ポジティブに物事を発想し、自身が経験してきたものを糧にできる八木社長の人柄があるからこそ、お客様が付いてきてくれるのでしょう。これからも末永く精力的に頑張ってくださいね。
雑誌「カンパニータンク」2007年3月号インタビュー記事より転載
http://www.companytank.jp/